脳卒中の種類と予防
はじめに
この記事では脳卒中の種類とその原因、予防法にリハビリによる改善事例を紹介させていただきます。
もくじ
- 脳卒中の種類
- その原因
- 各種類の症状
- 予防、改善方法
- 発症後のリハビリの重要性【改善事例あり】
- まとめ
脳卒中の種類
一般的に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があります。
脳梗塞
脳の特定の領域に血流が不足する状態です。これは主に脳動脈の血栓形成や動脈狭窄によって引き起こされます。
例えば、動脈内にコレステロールプラークが蓄積し、血流を阻害する動脈硬化がその一例です。
脳出血
脳内の血管が破裂し、周囲の脳組織に血液が流れ込む状態です。
この破裂は通常、高血圧による血管の壁の損傷や動脈瘤の破裂によって引き起こされます。
くも膜下出血
脳を覆っているくも膜という膜の下にある血管が切れて起こる出血。
その原因
高血圧、喫煙、偏った食事、水分不足、肥満などが主な原因になります。
各種類の症状
脳梗塞の症状
突然の頭痛、片側の体のしびれや麻痺、言語障害、視覚障害
脳出血の症状
急激な頭痛、意識障害、嘔吐、片側の体のしびれや麻痺
くも膜下出血の症状
激しい頭痛、嘔吐、意識障害
予防、改善方法
健康的な生活習慣の維持、血圧やコレステロールの管理、定期的な健康診断などが重要です。
また、禁煙、健康的な食事、適度な運動も予防に効果的です。
発症後のリハビリの重要性
脳卒中の発症後は、リハビリテーションが非常に重要です。
リハビリは、脳の機能を最大限に回復させるために理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)がいます。
理学療法士
寝返りや起立、歩行といった基本的な動作
作業療法士
着替えや食事といった応用的な動作
言語聴覚士
言葉や表情、脳の認識
近年では理学療法士と作業療法士の壁がなくなり基本動作も応用動作も両者が勉強しているケースが多くなっています。
早期から適切なリハビリを受けることで、QOL(生活の質)を向上させ、機能の回復を促進することができます。
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【発症7ヶ月】脳出血・50代・右片麻痺【3ヶ月の成果】
まとめ
脳卒中は脳血管障害によって引き起こされる身近で深刻な疾患です。
予防や早期治療の重要性が非常に高く、健康的な生活習慣の維持や定期的な健康診断、適度な運動が必要です。
また、発症後のリハビリテーションも重要であり、患者のQOL(生活の質)を改善するために積極的に行った方がいいとされています。
執筆者:安原
施設長/理学療法士
施設長の安原です。
2019年に理学療法士免許を取得し大学卒業後、回復期病院と訪問リハビリで整形疾患や脳血管疾患を中心に経験し現在に至ります。
回復期病院では疾患の知識、治療技術の勉強(SJF、PNF、筋膜etc)に励み、チームリーダーや副主任を経験。
訪問リハビリでは在宅での日常生活動作を中心に介入しする。
一人ひとりの回復に対して集中して介入したいと思い、2023年9月から脳神経リハビリHL堺に勤務。
希望や悩みに対して寄り添い、目標とするゴールに向けて一緒に歩んでいければと思っています。