私たちと一緒に、車いすを卒業した「歩ける生活」を目指しませんか?

はじめに
病院を退院したあと、「また自分の足で歩きたい」と強く願う方は少なくありません。
車いすからの卒業は、単なる移動手段の変化ではなく、人生の質(QOL)を大きく高めるきっかけになります。
このブログでは、「歩ける生活」を取り戻す成功事例やリハビリの進め方についてご紹介します。
目次
- 車いすを卒業することの意味とは?
- 少しだけ車いすから離れる事が可能になった方の事例
- リハビリを成功に導く3つの大事なポイント
- 車いすを卒業した後に見えてくる世界
車いすを卒業することの意味とは?
車いすを卒業するということは、身体的な回復だけでなく、自立心や精神的な強さ、そして社会とのつながりを取り戻すことでもあります。
多くの方にとって、車いすはいつか手放したい存在です。
これはとても自然な考えであり、その思いこそがリハビリに取り組む大きなモチベーションになります。
私たち理学療法士は、その気持ちを尊重しながら、現実的で効果的なステップを一緒に考えていきます。

少しだけ車いすから離れる事が可能になった方の事例
少しでも歩けるようになりたいという思いから、当施設に来所された方をご紹介します。
脳梗塞(右麻痺)、一日中歩く機会はなく、車いすとベッドを往復する毎日だったとのこと。
当施設で、リハビリを継続され、送迎時の車の乗り降りまではご自身の力で移動していただく事となりました。
リハビリを成功に導く3つの大事なポイント
歩ける生活を目指すリハビリには、いくつかの共通する成功要素があります。
以下に、理学療法士としての経験から特に重要と感じる3つのポイントをお伝えします。
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前向きな気持ちが回復のエネルギーに
「今日はできなくても、明日はできるかもしれない」、そんな前向きな気持ちは身体の回復にも良い影響を与えます。
できないことばかりに目を向けるのではなく、「何ができるか」「何に挑戦してみたいか」を一緒に考えることが大切です。
ポジティブな姿勢は、脳や神経系にもよい刺激を与えることが分かっています。 -
段階的なアプローチで確実に進もう
急に車いすから完全な歩行を目指すのではなく、段階を踏んで進むことが成功の鍵です。
最初は支えを使った立ち上がり練習から始め、次に平行棒を使った歩行、次に歩行器や杖を用いた練習と進めていきます。
リハビリの各段階で達成感を得られるようプログラムを設計することで、無理なく、そして確実に前進できます。 -
専門家の支援を受けることの安心感
理学療法士や作業療法士などの専門家のサポートを受けることで、安全で効率的なリハビリが可能になります。
私たちは、利用者さんの筋力、バランス、痛みの状態などを把握しながら、その方に最適なリハビリメニューを提案します。
また、ロボット機器など最新のリハビリテーション技術を活用することで、より効果的な回復が期待できます。

車いすを卒業した後に見えてくる世界
リハビリを経て車いすを卒業できた方々には、明らかに生活の質(QOL)が向上している様子が見られます。
これは身体だけでなく、心の状態や社会との関わり方にも大きく影響します。
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身体的な変化
歩けるようになることで、筋力やバランス感覚が高まり、トイレや食事、入浴といった日常生活の動作がスムーズになります。
また、動くこと自体が健康に良い影響を与え、生活習慣病の予防にもつながります。
身体を使う喜びを再び感じられるようになるのです。 -
精神的な変化
「自分の足で立てた」「歩けた」という体験は、自己肯定感や達成感を強く高めてくれます。
さらに、自由に外出できるようになることで、社会との接点が増え、孤立感も和らぎます。
精神的な健康が整うことで、睡眠や食欲にも良い変化が現れるケースもあります。 -
社会的な変化
歩行が可能になることで、以前よりもずっと多くの活動に参加できるようになります。
例えば、家族や友人との外出、地域のイベント、趣味のサークルなど、社会的な交流が広がります。
再び人とつながることで、新たな生きがいを感じられるようになる方も多くいらっしゃいます。

まとめ
車いすを卒業することは、単なる「歩けるようになる」という身体的な目標ではありません。
それは、再び自分らしい生活を取り戻し、自信を持って人生を歩んでいくための第一歩です。
ポジティブな気持ちと、段階的なリハビリ、そして専門家のサポート。この3つを組み合わせることで、どんな方でも確実に前に進むことができます。
あなたが「もう一度、自分の足で歩きたい」と思ったその瞬間から、私たち理学療法士の支援は始まります。
ロボットリハビリを活用しながら、無理なく、そして楽しく「歩ける生活」への第一歩を踏み出してみませんか?
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執筆者:池田
理学療法士
理学療法士の池田です。
2018年に理学療法士免許を取得し大学を卒業後、回復期病院のリハビリテーション病棟にて勤務。2021年に急性期病院の脳外科病棟にて勤務。2022年に訪問リハビリにて勤務。2025年より脳神経リハビリHL堺にて勤務となります。
回復期病院では、疾患の知識や治療技術の勉強に励み、外部研修に積極的に参加。
急性期病院では、脳外科病棟にて勤務。脳血管疾患のリハビリに従事し、発症間もなくの患者様の回復状況を予測する為の研究に参加。
訪問リハビリでは、日常生活状況に合わせたリハビリや住宅環境の相談など介入。
リハビリでは、本人様にとって安心して出来る日常生活動作を増やして行くと共に、特に歩ける生活を大事にしたいと考えます。よりよい生活が送れるように全力で援助をさせて頂きます。