【脳卒中リハビリテーションの費用】意外と知られていないリハビリ費用の仕組み
はじめに
脳卒中を経験された方やそのご家族にとって、リハビリテーションは非常に重要なプロセスです。
しかし、その費用や支払いの仕組みについては、意外と知られていないことが多いです。
この記事では、脳卒中リハビリテーションの費用について詳しく解説していきます。
目次
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公的保険でカバーされるリハビリの範囲
1-1 健康保険の適用範囲
1-2 公的リハビリテーション施設の利用 -
自費リハビリテーションの選択肢とメリット
2-1 自費リハビリの具体例
2-2 専門的なリハビリサービスの提供
2-3 柔軟なスケジュールと個別対応 -
自費リハビリテーションの費用内訳
3-1 初診料と診察料
3-2 リハビリセッションの費用
3-3 その他の関連費用 -
リハビリテーション費用の負担を軽減する方法
4-1 補助金や助成金の利用
4-2 健康保険外来リハビリテーションの活用
4-3 家庭でできるリハビリテーションの導入 -
実際の利用者さんの改善事例
5-1 改善事例の紹介 - まとめ
公的保険でカバーされるリハビリの範囲
1-1 健康保険の適用範囲
脳卒中による後遺症に対しては、健康保険が適用されるリハビリテーションを受けることができます。
一般的に、急性期治療後の回復期リハビリテーション病棟や退院後の通院リハビリテーションなどが該当します。
しかし、健康保険でカバーされるリハビリテーションには回数や内容に制限がある場合もあります。
また退院後、症状が安定し、日常生活に支障がないと判断された場合は、保険適用外の自費リハビリに移行することが求められるケースも少なくありません。
1-2 公的リハビリテーション施設の利用
多くの場合、健康保険が適用されるリハビリテーションは、病院や診療所などの医療機関または地域包括支援センターなどが運営する公的リハビリテーション施設で行われます。
これらの施設では医師や理学療法士、作業療法士などの専門家が患者さんの状態に合わせてリハビリテーション計画を作成し、実施します。
自費リハビリテーションの選択肢とメリット
2-1 自費リハビリの具体例
自費リハビリテーションには、以下のようなものが挙げられます。
パーソナルリハビリ: 患者さん一人ひとりの状態や目標に合わせてマンツーマンでリハビリを行う。
専門的なリハビリ: 脳卒中後遺症の特定の症状(運動麻痺、高次脳機能障害など)に特化した専門的なリハビリ。
自宅訪問リハビリ: 自宅にリハビリセラピストが訪問し、個別指導を行う。
グループリハビリ: 複数の患者さんが集まって、共同でリハビリを行う。
2-2 専門的なリハビリサービスの提供
自費リハビリテーションでは、健康保険では受けられないような専門的なリハビリサービスを受けることができます。
例えば、最新の機器を使った運動療法や認知機能改善のためのトレーニングなどがあります。
2-3 柔軟なスケジュールと個別対応
自費リハビリテーションは、基本的に予約制であるため、自分の都合に合わせてスケジュールを調整することができます。
また、マンツーマンで行われることが多いので、自分のペースでリハビリを進めることができ、疑問点などもその場で質問することができます。
自費リハビリテーションの費用内訳
3-1 初診料と診察料
初回の受診時には、初診料と診察料がかかります。
その後は、リハビリセッションごとに費用が発生します。
3-2 リハビリセッションの費用
リハビリセッションの費用は、施設やリハビリの内容によって異なります。
一般的には、1回30分~60分程度のセッションで数千円~数万円程度が相場です。
3-3 その他の関連費用
リハビリに必要な道具や器具のレンタル費用、交通費などがかかる場合があります。
リハビリテーション費用の負担を軽減する方法
4-1 補助金や助成金の利用
自治体によっては、障害者向けの補助金や助成金制度がある場合があります。
これらの制度を利用することで、リハビリテーション費用の一部を負担してもらうことができます。
4-2 健康保険外来リハビリテーションの活用
一部の医療機関では、健康保険の枠を超えて、より高度なリハビリテーションを提供する「健康保険外来リハビリテーション」を行っています。
この制度を利用することで、保険診療と自費診療を組み合わせた形で、より充実したリハビリを受けることができます。
4-3 家庭でできるリハビリテーションの導入
自宅でできる簡単な運動や日常生活動作の練習など、家庭でできるリハビリテーションを取り入れることで施設でのリハビリの効果を高め、費用負担を軽減することができます。
実際の利用者さんの改善事例
5-1 成功事例の紹介
改善事例はこちら
まとめ
脳卒中リハビリテーションの費用は、健康保険の適用範囲や選択するリハビリテーションの種類によって大きく異なります。
自費リハビリテーションは費用がかかるというデメリットもありますが、専門性の高いリハビリサービスを受けられる、自分のペースでリハビリを進められるなどのメリットもあります。
リハビリテーション費用を負担するためには補助金や助成金制度の利用、健康保険外来リハビリテーションの活用、家庭でのリハビリテーションの導入など、さまざまな方法があります。
大切なのはご自身の状態や目標に合わせて、最適なリハビリテーションを選択し、積極的にリハビリテーションに取り組むことです。
執筆者:安原
施設長/理学療法士
施設長の安原です。
2019年に理学療法士免許を取得し大学卒業後、回復期病院と訪問リハビリで整形疾患や脳血管疾患を中心に経験し現在に至ります。
回復期病院では疾患の知識、治療技術の勉強(SJF、PNF、筋膜etc)に励み、チームリーダーや副主任を経験。
訪問リハビリでは在宅での日常生活動作を中心に介入しする。
一人ひとりの回復に対して集中して介入したいと思い、2023年9月から脳神経リハビリHL堺に勤務。
希望や悩みに対して寄り添い、目標とするゴールに向けて一緒に歩んでいければと思っています。