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【堺市】理学療法士が考える「年末の大掃除」と心と身体のリフレッシュ

【堺市】理学療法士が考える「年末の大掃除」と心と身体のリフレッシュ

はじめに

こんにちは!

大阪府堺市中区大野芝町にある介護保険を使用しない完全自己負担型の自費リハビリで、脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・パーキンソン病・指定難病など幅広い疾患に対応しており、ロボットリハビリや型にとらわれない最先端のリハビリを受ける事が出来る「脳神経リハビリHL堺」というリハビリセンターで勤務する理学療法士です!

今回は、年末になると多くの家庭で行われる「大掃除」をテーマに、由来や意味をわかりやすく解説しながら、リハビリとの共通点や身体面での注意点にも触れてみます。
忙しい時期だからこそ、身体の使い方や心の整理を意識し、新しい年を健やかに迎えましょう。

目次

  • 年末の大掃除とは何か
  • 大掃除の由来と込められた意味
  • 大掃除の適した時期と避けるべき日
  • 世界各国に見る「新年前の掃除文化」
  • 大掃除と身体の使い方~理学療法士の視点から
  • 大掃除とリハビリの共通点

年末の大掃除とは何か

日本における大掃除は、単なる清掃作業以上の意味を持ちます。
家の中を隅々まできれいにしながら、心まで新たに整えるという文化が根づいています。
特に堺市では、古くからの町家文化や伝統行事を大切にしてきた背景もあり、年末の掃除を「新年を迎える準備」として位置づける家庭も多いでしょう。

大掃除の由来と込められた意味

大掃除の起源は平安時代にさかのぼります。
当時、宮中で「煤払い(すすはらい)」という行事が行われ、建物内の埃や煤を払い清めて新年を迎える準備をしました。
年神様を迎えるために家を清らかに整えるという考えが、現代の大掃除につながっています。

さらに、大掃除は「心の清め」という側面も持ちます。
家の隅々まで手を入れる作業を通じて、過ぎた一年を振り返り、気持ちをリセットする機会になるのです。
不要なものを整理し、心身ともに軽やかになって新年を迎える――この感覚は、リハビリで動きの再学習をするときの「スタート地点を整える」という意識と通じる部分があります。

大掃除の適した時期と避けるべき日

大掃除を行う時期として、一般的には12月13日から28日までが良いとされています。
12月13日は昔から「煤払いの日」とされ、本格的に年末の準備を始める節目の日です。

一方、12月29日は「二重苦」を連想させることから縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」といって年神様に失礼にあたるとの考え方があります。
新年を迎えてからの掃除も「せっかくの福を掃き出す」とされるため、避ける方が無難です。
堺市でもこの慣習を守るご家庭が多く、12月中旬から少しずつ計画的に進める方が身体への負担も少なく安心です。

世界各国に見る「新年前の掃除文化」

日本だけが年末に大掃除を行うわけではありません。
他国にも新年や季節の節目に家を整える習慣が根づいています。

  • 中国:旧正月を迎える前に「掃塵(そうじん)」という大掃除を行い、邪気を払い幸福を呼び込むとされます。
  • イラン:新年「ノウルーズ」に先立ち「ハネ・タカーニ」という大掃除を行い、家を清める文化があります。
  • インド:ヒンドゥー教の祭り「ディーワーリー」の前に家を徹底的に掃除し、神々を迎える準備をします。
  • タイ:新年「ソンクラーン」の前に悪運を払うための掃除を行う習慣があります。
  • 欧米:春の季節に行う「スプリングクリーニング」が一般的で、冬の間にたまった汚れを落とし、心機一転を図ります。

こうして比べると、掃除はどの文化圏でも「新しい始まりを整える儀式」として受け継がれていることが分かります。

大掃除と身体の使い方~理学療法士の視点から

年末の掃除は普段使わない動きを多く含むため、腰や肩を痛めるリスクがあります。
特に脳卒中の後遺症がある方、体力が落ちている方は、作業計画と身体の使い方に注意しましょう。

  • 無理のない姿勢を保つ:高い所は踏み台を使い、無理に背伸びせず、低い場所は膝をつくなどして腰を守ります。
  • こまめな休憩:長時間続けるより、30分ごとに休憩を取り、こまめに水分補給をしましょう。
  • 道具を工夫:長柄のモップや軽量掃除機を活用すると腕や背中の負担を軽減できます。

堺市は冬でも比較的温暖ですが、12月は気温が下がり関節が硬くなりやすい時期です。
軽いストレッチをしてから取り組むだけでも怪我の予防につながります。
当センターでも、リハビリの一環として「安全に身体を動かす工夫」をお伝えしています。

大掃除とリハビリの共通点

掃除は「要らないものを捨て、必要なものを残す作業」であり、リハビリも「動きの中で不要な癖を取り除き、効率のよい動作を再学習するプロセス」と言えます。

年末に家を整えることは、新しい年を健やかに始める心の準備でもあります。
堺市で生活を続ける皆さまにとって、大掃除は日常動作の練習にもなる良い機会です。
片手の動きが弱い方は片手作業を工夫しながら、歩行練習を兼ねて室内を回るなど、無理のない範囲で「動きながら整える」ことも一つのリハビリになります。

まとめ

年末の大掃除は、単なる清掃ではなく「新しい年を迎えるための心と身体のリセット」という文化的意味を持っています。
平安時代から続く煤払いの慣習は、現代においても家族の健康と繁栄を願う大切な行事として受け継がれています。

堺市にある「脳神経リハビリHL堺」では、こうした日常動作を通じた身体づくりの大切さも重視しています。
掃除を無理なく行いながら、関節を守り、身体の使い方を整えることが、健康な一年を送る第一歩です。

新しい年を心地よく迎えるために、今年の大掃除は「家も身体も心も整える時間」として前向きに取り組んでみませんか。
当センターは来年も、地域に根ざした先進的なリハビリを通じ、皆さまの暮らしをサポートしてまいります。

お問い合わせ

  • 【堺市中区】脳神経リハビリHL堺に、お気軽にお問い合わせください!
    TEL:072-349-7303
池田

執筆者:池田

理学療法士

理学療法士の池田です。
2018年に理学療法士免許を取得し大学を卒業後、回復期病院のリハビリテーション病棟にて勤務。2021年に急性期病院の脳外科病棟にて勤務。2022年に訪問リハビリにて勤務。2025年より脳神経リハビリHL堺にて勤務となります。
回復期病院では、疾患の知識や治療技術の勉強に励み、外部研修に積極的に参加。
急性期病院では、脳外科病棟にて勤務。脳血管疾患のリハビリに従事し、発症間もなくの患者様の回復状況を予測する為の研究に参加。
訪問リハビリでは、日常生活状況に合わせたリハビリや住宅環境の相談など介入。
リハビリでは、本人様にとって安心して出来る日常生活動作を増やして行くと共に、特に歩ける生活を大事にしたいと考えます。よりよい生活が送れるように全力で援助をさせて頂きます。